知っててリフォーム
知っててフローリング
フローリングの張替時期は?
- リビングのリフォームをする際はフローリングの張替を
リビング・廊下・洋室など使っているうちに傷やへこみはついてしまうもの。
傷やへこんだか所が目立って来たら、張替えを検討しましょう。 - 張替の方法は、解体して張替か?重ねて張るか?2種類
一番多いのは既存の床材を剥がして貼替変えるケース。
次は既存の床材に重ねて張るケース。比較的簡単に工事が出来、費用を抑える事が出来ます。
木造住宅の場合、湿気で下地材・土台が傷んでいたり段差を解消したい場合などは床下地材から貼替変えるケースもあります。
フローリングの部分張替も可能ですが、他と同じ部材が入手可能な場合は綺麗に出来ると思います。
フローリングの張替工事の流れは?
- 各お部屋の状況によって変わりますが次の様な工程になります。
- 養生
- 既設床材(カーペット・フローリング等)の撤去
- 下地工事(必要時)
- フローリング張り工事
- 幅木張り工事
- 残材・ゴミ片付け、清掃
- 完了
フローリングの工事期間の目安は?
- マンションでカーペットの床をフローリングに張替える場合6帖で1日が目安です。
- マンションでフローリングの床を剥がしてフローリングに張替える場合6帖で1~1.5日が目安です。
- 戸建住宅で和室の畳を撤去してフローリングに張替える場合6帖で1~1.5日が目安です。
- 戸建住宅で床下の根太・大引き等構造材からやり替えたり、床の高さ調整を行う場合は6帖で2日~3日が目安です。
無垢フローリングと合板フローリングの違いと特徴は?
無垢フローリングは天然木から切り出した木を一枚の板に加工したもの
合板フローリングは複数の板を接着剤で張り合わせた合板の上に天然木の薄板を張りつけたもの
- 無垢材の特徴・メリットと難点
- 合板フローリングより高価だが自然素材ならではの風合いと肌触り
- 湿度調整の効果と断熱性もあります。
- 湿度調整の効果の反面、反り・曲がり・割れなどが生じる事があります。
- 傷つきやすく、汚れやすく、色や木目の柄にバラつきがある。
- 合板フローリングの特徴・メリットと難点
- 表面材はナラ・サクラ等の針葉樹系と合板で出来ています。温度・湿度の変化に強く、無垢材に比べねじれや反り等が生じにくいというメリットがあります。
- 耐水性・耐候性があり傷にも強いなどの特徴も有ります。
- 色や機能の違い、価格のバリエーションがたくさん有ります。
- 施工しやすく、価格の安さが魅力です。
- 遮音フローリング・床暖房用フローリング・傷に強いフローリング・ワックス掛け不要のフローリング等、用途に合わせた物が有ります。
フローリングに使われている木は?
無垢材は針葉樹・広葉樹共に使われている。
合板フローリングの表面材は広葉樹系
- 広葉樹系って?
ナラ・オーク・チーク・カリン・ブナ・カバ・メープルなど
かたい木で傷つきにくく木目も綺麗で反りや縮みが少ない。 - 針葉樹系って?
ヒノキ・スギ・パインなど
やわらかい木で肌触りがよく、年月が経つと年陳が浮き出てきて味わい深くなります。
フローリングのコーティングと塗装は?
- 合板フローリングにはコーティングや塗装がしてあるので表面のひび割れやささくれを防ぎます。
- 水性ワックスなら一般の方も簡単に塗る事が出来るので年に1~2度ワックスで床につやを与え傷や汚れから守ります。
- シリコン系塗装を使った、剥がれない強い被膜が作れるメンテナンス不要タイプやチタン・セラミック成分が混入されていて傷がつきにくいタイプ等も製品化されています。
- 無垢材にも天然素材の植物オイル系塗料をお勧めします。また、ワックスは水性ではなく油性のタイプを選んで下さい。
マンションのフローリングの張替は?
- 2種類の床の張り方があります。
- コンクリート床スラブに直接張り方法
- コンクリート床スラブにもう一つの床下地を組む方法。この場合は遮音性や断熱性が向上するといわれています。また、この空間に各設備配管や電気配線を通す事ができ、メンテナンスも容易となります。
- 床の遮音性能は
L-40~L65迄ありますが、殆どのマンションがL-40~L45の遮音性能がある床材を使用するよう管理規約で定められているようです。
- L-○○って何のこと?
- Lは軽い物を落としたときに発生する『軽量床衝撃音』
- LHは人がとび跳ねたり重い物を落とした時に発生する『重量床衝撃音』
・『重量床衝撃音』を軽減するにはコンクリートスラブの厚さが決め手
・『軽量床衝撃音』を軽減するには床材がポイント - 遮音フローリングって?違いは?
裏にスポンジのような遮音材を付けた物で歩くとフワフワ感がします。 - 無垢材は防音性能が期待できないので下地を二重床にして遮音性能を確保します。
戸建のフローリングの張替は?
- 1階の床は以前は地面に束石という石を並べその上に束柱を立て、大引き、根太を組んでいましたが、近年、土間の上に防湿シートを置き、その上にコンクリートを打設してから、束柱を立てる方法が増えてきて防湿性・防蟻性・耐久性・耐震性を高くした工法が増えてきています。
- 以前は根太材(36mm×45mm)の上に直接フローリングを張る施工方法が多かったのですが、近年、根太材に下地捨て張り合板を張りその上にフローリングを張る工法が多くなっているようです。
- フローリングの張替工事の時は床下の点検をしましょう。特にたわむ・浮く・きしむ等をチェック。
フローリングのお手入れと補修、そして使用上の注意は?
- 目立つほこりは空拭きで
- 水拭きの時は固く絞った雑巾でサッと
- 年に1~2度はワックス掛けを
★ワックス掛けのポイント
- いつもより念入りに掃除してから
- 部屋にある家具等は出来るだけ移動してから
- から拭きの不要な水性樹脂タイプで
- 塗り方は木目に沿って薄くムラなく
- 一時間を目安に乾かします
- 無垢のフローリングもお手入れ方法は同じですがワックスは油性が適当です
- ちょっとした傷はクレヨンタイプの補修材で
色はフローリング材よりもやや濃い色で、ドライヤーで補修個所を温め、傷に対して直角に擦り込むと傷の中まで入り込みます。 - 大きく深い傷は上記とおなじですがスプーン等で埋め込みます。
はみ出した補修材は拭きとりましょう。
かなり大きい傷は専用パテ等を使いますが、専門業者に依頼した方がいいかもしれません。 - クレヨンやマジックインキ・水性インクや調味料が付いたらアルコール洗剤を含ませた布で軽くサッと拭きとります。
- 水拭きやアルコール洗剤で取れない汚れはサンドペーパーで軽く削り、削り取った部分を傷補修材等で補修します。
- 煙草や毛染め剤は十分注意を
- 傷の防止に、テーブル・椅子の脚には市販のパット等を
- 普通のフローリングの上で電気カーペットを使うとひび割れの原因になります。
マット等を敷いて熱を和らげて下さい。 - エアコンを仕様すると空気が乾燥しひび割れや浮きの原因に。
望ましい湿度は45~65%です。 - ピアノ等、重い物を置く時は床の補強が必要な時も。
- 車椅子を使う時は傷やへこみが起こる事があります。
車椅子対応のフローリングにされるか、何かを敷いて下さい。 - 長時間の直射日光もひび割れの原因です。
カーテン等で出来るだけ避けて下さい。 - 浴室の出入り口や洗面所でもマット等を敷いて下さい。
- 観葉植物を置く時は必ず水受皿を用意しましょう。
コーディネートは?
- ポイント
- 壁や天井、家具、扉と同系色にまとめると落ち着いた感じに
- 反対色を組み合わせると活動的な雰囲気に
- フローリングの色を濃くした場合
- 壁、天井と上に行く程明るくすると天井が高く見えて圧迫感を感じず落ち着いた感じになります。
- 壁や扉が濃い色の場合は重量感の部屋に
- 壁や扉が白い場合メリハリが効いてシックなおとなの部屋に
- 壁や扉が中間色の時は和室と隣り合わせたリビングなどにも良く合います。
- フローリングの色を中間色にした場合
- 壁や扉が中間色の場合はオーソドックスで飽きのこない部屋になります。家具等で濃い色を選んでお部屋にメリハリを
- 淡い色のフローリングの場合
- 明るく広々した雰囲気でどんな色の壁や扉とも相性が良く様々なインテリアが楽しめます。
- 広いお部屋には幅広のタイプを選ぶと開放的な感じになり、明るい雰囲気はやわらかくて色の淡い樹種を。シックでモダンなお部屋は硬くて濃い色の樹種を。
色々な機能のあるフローリングって?
- キャスターや車椅子でも傷がつきにくい
- 汚れがつきにくい・取れやすい
- 低ホルムアルデヒド
- 抗菌機能付
- 遮音性が高い
- 熱に強く、ひび割れしにくい
- お手入れ簡単、ワックス不要
- ペット対応